「笑わないで下さいよ。」
「ふふっ、わかってる。なんか、遼って面白いなって思ってさ。」
「面白い?なにがですか?」
「詩だったり、緑だったり、あんまり同年代の子が好きそうにないものばかり好きなんだなと思って。」
「なんスか?バカにしてるんすか?」
「いや、かわいいなと思ったんだよ。」
「かわいい?」
僕は言われなれてないかわいいという言葉に赤面してしまった。
「なぁに、赤くなってるぅ~。」
「か、からかわないでくださいよ~。」
「よしよし。」
彼女は僕の頭をわしわしとなでた。
「や、やめてくださいよ。」
とはいったものの、すごくうれしくて、この時間が永遠であって欲しいと願った。
「はいはい、遼ちゃん。」
「めっちゃ、からかってるじゃないっスか。」