彩の声で2人の世界から現実に戻った
「お、おはよう…」
動揺して、ちょっと噛みながらの挨拶になってしまった
「ん?2人とも早いねー」
あたしの様子を気にしながらも、時間のことを言った
そう、まだ待ち合わせの15分前なのである
「そうかな?あたしもさっき来たところだよー」
動揺したことがバレないように話を合わせる
「そうなんだ、でも、雅也遅刻しそう」
彩が笑いながら言う
「確かにそうかも」
なんて、笑っていたら
あたし達の前に一台の車が来た
車にはあんまり詳しく知らないから、高級車かどうかとかはわからない
でも、目の前に止まった車は車体がピカピカとしていて、綺麗だった
3人で不思議に思って見ていると、運転席のドアが開いて、中から人が出てきた