-佑希-



なんで智流君の顔が赤いんだろう?
もしかして病気!?


あたしは心配になって智流君のおでこを触った。


熱はない…かな?


「ちょっ! 佑希ちゃん!?」



智流君は驚いた顔であたしの手をどけた。


あっ! 赤みが消えた。
良かった。たいしたことなくて。


「で、俺の名前を呼んでたけど何?」


あっ! そうだった!?


「あのさ…今日も一緒に帰っていい?」





……


………



智流君は何も喋らないので、しばらく沈黙が続いた。