-佑希-



どうするって言われてもわかん…ないよ。


あたしが智流のことをどう思ってるのかがわかんない。


この気持ちが友達として好きなのか、異性として好きなのかなんて…


「あたしは…」


激しくなる心臓を押さえながら言葉を発しようとしたその時――


懐中電灯の明かりが顔に当たった。


びっくりして顔を上げるとそこにはお父さん達が立っていた。


「お前はどこに行ってたんだ!」


お父さんはそう怒鳴りつけながら、あたしの頬をパシンって叩いた。