「智流ってあたしのことが好きだったの?」


智流に抱きしめられたまま顔を上げて顔を見た。


すると、智流は顔を真っ赤にして心臓の音がドクドクと激しく鳴らしながら、

「そうだよ」


小さな声で呟いた。


「そ、そうだったんだ…」


あたしも智流につられて顔が赤くなるし、心臓が激しく鳴りだす。