「そう。それならそれでいいわ。
でもね。いるなら好きだって気持ちは押し殺さないで」


「ふ〜ん。じゃあ聞くけど、どうやって受験をやめるって言うんだよぅ!」


自分でどうすることも出来なかったから流華姉に当たるなんて最悪だ。



「そこまで悩んでたのね。あまり喋るとお母さんに怒られちゃうからヒントを言うわ」


怒られる? なんで?
というかヒントってなんなんだ?


「あのね。お母さんに相談してみなさい。そうすれば道が開けるわ」


流華姉はニッコリと微笑みながら言った。


その笑顔はいつもの流華姉のもので逆に信じられた。