「嘘おっしゃい! じゃあ、聞くけどなんで今手を止めてるのよ。

大桐学園なんて高いレベルの学校に本気で受けたいならもっと勉強しなきゃならない」



流華姉ははっきりと正論を述べる。



流華姉の正論に迫力に俺は圧倒される。



これは本当にあの流華姉なんだろうか?
そう疑ってしまう。



「智流。あなたには好きな人がいるんじゃないの?」


何も喋らない俺を見て図星なんだと思ったのか流華姉は話を先に進めた。


「いっいたら、なんだって言うんだよ!」


流華姉に思ってること、考えてることを見透かされたようで嫌だった。