-智流-



佑希ちゃんの方へと倒れ込む直前に佑希ちゃんを守るように抱きしめていた。


そのおかげでお互いケガはなかった。


だが、俺は信じられない状況に陥った。



触れたよな? 佑希ちゃんの唇が俺の唇に。


最初は柔らかい何かがぶつかっただけかと思ってた。



だけど、それは違った。


倒れ込んだ反動で俺と佑希ちゃんの唇が触れたのだ。