「いいか、祥太郎の傍を離れるなよ。 それを守られないなら……わかってるよな(ニコ)?」 今日の朝、兄貴は念を押すように言ってきた。 兄貴ははじめ、俺に眼鏡とカツラをつけさせようとした。 しかし、俺はそれがイヤで断ったのだ。 『なら、こうしよう』 俺はなかなか首を縦に振ってくれない兄貴に条件を出した。