「で、本題だけど……おれの彼女役を悠くんに頼もうと思ってたんだけど、でもね……ちょっよトラブルが」
浮かない顔のたくみちゃん。
どうしたのだろうか、あんなに当たりを出して調子に乗っていたのに←
「悠くんに彼女役やらせるなら、ある人々がおれを半殺しにするって脅してきたんだ（ガクブル）」
「……えぇ？」
言ってる意味が分からず首を傾げる。
俺自身が怒るならさ、普通だよ？
あとは……あぁ。
「もしかして兄貴っすか？兄貴なら言いかねないから」
そう。ブラコンの兄貴なら言いそうである。
しかし、その問いかけにたくみちゃんは頭を横にぶんぶん振って否定した。
「えー？じゃあ誰なんですか？？」
もう思い浮かぶ人物はいない。
