『前に言ってたさ、賢哉の出てるドラマCDの発売さ、今日なんだよ』

『あぁ、あの正富先生と会えるかもしれないってやつ?』

しょーたは思い出した思い出した、と首を縦に振った。


『でさ、なんかマイエンジェルのせいでけっこう大ごとになったから、
もしそれを聞いた俺のこと嫌いな人が当たり出したらさ、
俺のこと奴隷にすんじゃないかとか、その券をわざと俺の前で破くんじゃないかとか……』

そうなのだ。

そんな嫌な考えがぐるぐると俺の頭を占領するから、
今朝はお昼を気にすることができなかったのだ。


『いや……おまえの場合、エロいこと要求されないか心配だよ(汗)』

『ん?何か言った?』

『いいや?…………オレが守ればいいし、な』


俺は自分が口に出した最悪の未来を思い、身を震わせていたため、
しょーたが言ったことに気づかなかった。