――――……10分前。
『なーなー、今日の日替わりランチなんだった?』
俺は食堂を目指し足を動かしながら、横を歩くしょーたに問いかけた。
『は!?おまえ知らねーの!!?食い意地張ってるおまえが今日のメニュー把握してないとか』
しょーたは瞳をこれでもか!てくらいに見開いた。
『そんなこと言われたってだな、今日は考え事してたら朝メニュー見てくるの忘れたんだ、よ…………て、何してんだよ?』
俺の言葉を聞き終わるか終わらないかくらいで、しょーたが俺の額に手をかざしてきたため尋ねる。
『いや……悠が考え事とか熱でもあるのかと思って』
真顔で答えたしょーた。
……うん。
これは嫌味ではなく天然パワー100%の方だろう。
『……あ、いつも考えてるか、ホモのこと』
しょーたはぼそっと呟くように言った。
本人はもしかしたら心の中で言ったつもりかもしれないが、
バッチリ聞こえてますからね?
『まぁ、今日も内容的にはホモ関係だけどな?』
『あれ、声に出してた?』
俺はきょとんと聞き返してきたしょーたにはあえて何も返さず、自分の考え事を話すことにした。
こいつのたまの天然は、俺の心臓には悪いから(苦笑)