「……雅。

雅の今の状況をファンクラブ隊員に見られたら、
それこそ極刑だと思うけど?」



僕はニコリと笑う。




「そ、それは……」



さすがの雅も怯んだ。




「僕、副隊長として、
隊長のその罪を見逃すわけにはいかないと思うんだ」



そして一歩雅に近づく。




「っ!!やめっ、近づくな!!」


「チッ……」



野生の勘が働いたのか、
雅がそれに合わせて3歩退いたため
僕の手は空を切った。