「ふぅ~……すみません、改めましていいですか?」


「いいよ♪」



塁先輩は俺が血を拭き終わるまで静かに待っていてくれた。


ほんと、天使だわ。




「ゴホン……おはよーございます(ニコッ)」


「!!?!?」



俺は塁先輩にみんなに対して行っている挨拶をしてみた。


変なら直してもらおうと思ったのだ。




「塁先輩、どう直したらみんなちゃんと挨拶返してくれますか?」



俺はしょげていた。


頑張って笑顔で言っているのに、まともな返事が返ってこないのはやっぱり悲しいのだ。