「、、、で、あなたのお名前はなんてゆーんですか、会長様?」
俺はよく見るとはだけている自分の制服を直しながら聞いた。
「そうだった。
オレの名前は敦賀匡貴。
2年で生徒会長を務めています。
オレのことは会長って呼んで。
だけど…………」
そこまで言うと、会長は俺の耳元に顔を寄せてきた。
「2人きりの時は、“匡貴さん”って呼べよ?」
――――――ドクンッ。
匡貴さんの声が甘くって、耳にかかる息がくすぐったくて。
今の俺の顔、自分でもわかるくらいに真っ赤だと思う。
「わかった?(ニコ)」
「、、、はい(照)」
今度は目を見つめられて問われたため、俺は顔を背けながら必死に首を縦に振った。