「……マサキ、そろそろ顔見せたら?」



雅は呆れた感じに告げると、椅子の横まで歩いていった。




「マサキ……ありゃりゃ」



椅子を覗き込んだ雅はそう言うと、俺を手招きした。




「ん?何ですか?」



俺は雅の横まで歩いていき、同じように覗き込んだ。





――――――ドキンッ。




「寝ちゃってるね(苦笑)」


「そう、ですね……」



「スー……スー……スー……」




そこには今までの誰よりも綺麗な顔立ちをした人が座っていた。


長くてしっかりとした睫毛。
綺麗に通った鼻筋。
薄目の唇。




「美人、、、」



俺は思わずそんな言葉をこぼしていた。