「悠くんには書記をやってもらいたいんだ。1年生の役員がずっと決まらなくて困ってたんだよ」
エンジェルスマイル塁先輩はおっとりと告げた。
「はぁ、俺が書記ですか?自慢じゃありませんが俺、字めちゃくちゃ下手ですけど。
…………あれ?」
そこで俺は疑問を感じた。
「会長様はおられないんですか?」
そう。
今紹介されたのは副会長と会計2人と書記1人だけだ。
「あぁ、アイツなら……ほら」
そう言って雅が指差した先には、校長先生が座るような立派な椅子があった。
それにしても、
「、、、椅子しか見えませんが?」
背もたれが高いため、相手の姿が一切見えないのだ。