――――― ――― ―… 「てなわけで、今俺はクラスの自分の席にいて、2人に取り合いをされているんです。 が…… ほんともう離してくれます?」 2人はまだ懲りずにひっついてくる。 「悠から離れろっ」 「おまえが離れろよっ」 どっちも離れてほしい。 はぁ、もういい加減に――、 「いい加減にしろよ」 自分が言おうとした言葉は、自分でない声により発せられた。