―――――
―――
―…
「実はさ、いつものおれは営業モードなわけ。
綺麗で華麗なKENYAはおれが腐女子様の妄想でネコと思われるための事務所の方針」
俺は今、憧れの若手実力派声優、KENYA様のお話を正座で聞いている。
まさかとは思ったが、“あれ”が作り物だったことに少なからずショックを受けている。
「じゃあ“あれ”は、あのかわいらしく喘いでいたKENYA様は、本当は……」
「バリタチだ(ニヤ)」
不敵に笑うKENYA様。
それはそれはかっこいい。
やっぱりあのBLCDで聞いたかわいい声のイメージとは全然違う。
……だけど、