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「実はさ、いつものおれは営業モードなわけ。

綺麗で華麗なKENYAはおれが腐女子様の妄想でネコと思われるための事務所の方針」





俺は今、憧れの若手実力派声優、KENYA様のお話を正座で聞いている。


まさかとは思ったが、“あれ”が作り物だったことに少なからずショックを受けている。



「じゃあ“あれ”は、あのかわいらしく喘いでいたKENYA様は、本当は……」


「バリタチだ(ニヤ)」



不敵に笑うKENYA様。

それはそれはかっこいい。



やっぱりあのBLCDで聞いたかわいい声のイメージとは全然違う。





……だけど、