――――― ――― ―… 「……おい」 「……ん……」 あのまま気を失ってしまった悠を、とりあえず自分の部屋に運び、 今はベッドに寝かせて声をかけているところだ。 「おいっ」 「……!!」 何度か目の声に反応した悠は勢いよく起き上がった。 そしてキョロキョロと辺りを見渡して、 やっと床に座ったおれの視線と混ざり合う。 「……KENYA様?」 小首を傾げる姿が本当に可愛くて、 「わっ!!」 気づいたら抱きついていた。