最近、まやは俺に冷たい。

いつもなら朝会って
顔を赤くして笑顔で
「おっはよぉー!たいちっ!!」って
元気よく挨拶してくれるのに、
最近のまやは「おはよ。」って
無の顔で冷めた挨拶をする。

俺から言わなくちゃ、挨拶すらしない。


もしかして、俺のせい?

俺、、、なんかしたっけな、、、

そう思い、まやに声をかけた。

「まやっ、、、」

そう言うと、まやは笑顔で振り返った。

ホッとした。

「なに?たいち?」

嬉しそうに言うまや。

「あのさ、最近何か冷たくない?」

「そう?そんなつもりないけど」

そう言いながら、まやはうつむいた。

「俺、まやに何かした?
したんだったらごめんな。」

そう言って謝ったけど、
まやは下を向いたまま
顔を上げなかった。

俺がまやの手を取り、
「まや、、、?」
そう言って顔を覗きこもうとすると、
まやは顔を上げた。

やっと上げたよ、、、そう思い、
まやの顔を見ると、
目には今にも流れ落ちそうなほどの
涙が溜まっていた。

「まや、、、」

俺はまやにキスをした。

まやは無表情のまま、
ただ涙を流して俺のキスを受け止めていた。