申し訳なさそうな顔をする修ちゃん。
隣にいる美月ちゃんの顔と交互に見て、すぐに納得する。
「いいよ。
……デート?」
聞きたくなかったけど、聞いてしまった。
本当にあたしってバカだなと思う。
あたしの質問に修ちゃんは照れながら頷いた。
……また、胸が痛む。
……バカみたい。
自分で質問しておいて……。
……あたしの方が先に約束してたのに。
なんて、思ってしまうあたしはきっと心が狭い。
いくらもう一人男の子がいたとしても、自分の彼氏が女の子と出かけるのはあまりいい気分はしないはず。
……きっと、もう三人で遊ぶことはなくなる。
……もしそんな機会があったとしても、あたしは遠慮するだろう。
美月ちゃんのことを考えて……というのは建前で。
本音は……ただ自分が虚しくなるから。
傷つきたくないから。
……最低だなぁ、あたし。
目の前で幸せそうに笑ってる好きな人の幸せを願えないなんて。
自分のことしか考えられないなんて。
でも……ごめん。
今は……自分のことで精一杯なんだ。