「何か懐かしいな。
お前らが一緒に帰るなんて。
入部したての頃はよく一緒に帰ってたよな」
「はい……」
……最近は一緒に帰ることなんてなかったのに。
あたしはいろいろ仕事をしてたら帰るの遅くなるし、翼は翼で友達とファミレスとか寄っていつも何か食べて帰るから。
けど……
「泉?どうした?」
「え?あ、いや……」
すると、久賀先輩は不思議そうにあたしの顔を見た。
「……何か、お前らおかしくない?」
「へ……!?」
「泉と翼は明らかに様子がおかしいし。
小田はお前ら見ながらニヤニヤしてるし」
何か変……と呟く久賀先輩。