きっと、似ているんだ。 私とこの人はあまりにも似ている。 だから。 会ってみたい、と思った。 この写真を撮った人はどういう人なのか 知りたいと思った。 そう思った瞬間には、私は写真部に 入ることを決めていた。 仮入部も見学も必要ない。 私は写真部に入る。 そして、この人に会おう。 『東 莉央』という人に。 ———…数日後、私は写真部に入部して 《彼》と《彼女》 莉央と藤乃先輩に出会った。