──拓真、ごめんね…








拓真を屋上に呼んだ。






「拓真‥呼び出してごめんね。」





「うん…」






「拓真‥私………」





「芽依!俺は、芽依を泣かせたらしない。俺を見て。」





拓真は私を抱き締めた。




拓真‥震えてる…




ごめんね。






「拓真‥ありがとう。でもね、私は先生のこと大好きなの‥ 辛いし、泣きたいし、好きって叫べないのが悔しい…けど、それでも私は先生しか見えない。 こんなに人を愛せたのは最初で最後だと想う。……ごめんね。」





私は優しく拓真の胸を押して離れた。






拓真……ごめんね。







「……わかった。芽依が先生を本気で好きなのは見てればわかるし。たぶん、先生も芽依を好きだと思う…この前、告白した時に屋上を出るときドアの前ですれ違った。すごい悲しそうな目をしていた。たぶん、自分は教師だから言えなくてどうしたらいいのかわかんないんだと思う。 今までは応援できなかったけど、これからは芽依を応援する。」





先生…、どうして悲しそうな目をしていたの…?



「拓真、ありがとう。本当にありがとう。」






「芽依のバ〜カ。こんなイイ男振るなんて♪俺、以外とモテるんだぞ!(笑)あとから言われてももう遅いからな! これからは、本当の友達だからな!!」






「うん! 拓真なら素敵な子見つかるよ! ありがとう。」





拓真は私の頭をポンポンと叩いて屋上を出ていった。





私は寝っころがり空を見た。






夕日がキレイ………






先生……会いたいよ…