「拓真、話しってなに?」
昼休み、拓真に屋上に連れてこられた。
「芽依、まだ先生のこと好きなの?」
私は、静かにコクンと頷いた‥
「そっか‥」
「どうして?」
「芽依…」
「ん?」
「先生のことは忘れろよ!」
「え?」
「俺は、ずっと芽依が好きだ。俺じゃダメか?」
「たく…ま……?」
拓真は私を強く抱き締めた。
拓真が私を…好き?
「芽依…俺の気持ち知らなかっただろ。先生でいっぱいで… でも先生は芽依から逃げた。これからは俺のこと見てほしい…」
そう言うと拓真は抱き締めていた体を離し
「返事はゆっくりでいいから‥今までだって、ずっと待ってきたんだ。これからだって待ってる。」
拓真は、屋上をでて行った‥
───ガチャ───
ドアが開く音がした。