『なぁ〜、ところで唐揚げは?』






「へっ??」





………唐揚げ?






『お前‥忘れてるのか?』





「…お弁当!!」





『そうだ。俺は唐揚げが大好きなんだ。』





大好きなんだって‥

先生‥


子供みたい…(笑)




かわいい(笑)






「クスクス..♪」




『何笑ってんだよ。』




「‥あはははは♪ 先生、かわいい♪♪」





『お前、うるさい』




先生は拗ねて私に背中をむけた。





「先生♪ごめんね? 今度たくさん作ってくるから!」





背中を向けていた先生が、子供みたいな笑顔で私の方を向き、





『たくさん作ってこいよ! その代わり、夏は終わっちまったけど海連れて行ってやるよ』






………先生‥本当?



私、嬉しくて泣いちゃいそうだよ‥





「先生‥ありがとう」





『弁当のお礼だ。』





「うん!」