──ピンポーン──

きた♪




「いらっしゃい♪先生。」




『お邪魔します。』





先生はリビングに行き、挨拶をした。



『お邪魔します。お話と言うのは…』





「春樹、どうした!暗い顔して」





お父さんの言葉に先生は苦笑いをした。


『すみません‥芽依さんから話しは伺っていると思いますが‥‥』






その言葉を絞るかのようにお父さんは
「ん?校長先生は芽依とのことを認めてくれるとおっしゃっていたが‥」



三人で笑顔を先生に向ける。






先生は困惑している様子で、



『えっ?』






「先生、お父さんとお母さんが校長先生に話に行ってくれたの。 だから、大丈夫だよ! 担任の松岡先生も結婚式呼べよって言ってた‥」







先生は私を抱き締めた。


「先生?」



肩が震えてる…
泣いているの?





私は手に力を込めて抱き締めた。





『芽依‥ごめん…、俺‥何もできなかったな…』





「先生?先生は私の為に学校やめようとしてくれた。ちゃんと守ってくれた。」







「春樹、お前は立派だよ。だから、お前は教師をやめてはいけない。それに、俺の息子だ。守って当たり前だ。」






『ありがとうございます。』

と先生は、お父さんとお母さんに頭を下げた。