「失礼します。」
「どうぞ。お座り下さい。」
お父さんとお母さんは一礼して座った。
すると、
「失礼します。」
私の担任の先生が入ってきた。
35歳、松岡先生(男)は、生徒にも慕われていて尊敬できる先生だ。
私の顔を心配そうに見つめる。
「今日は平岡先生のことでお話があると言うことですが‥」
校長先生が口を開いた。
お父さんは私を一度チラっと見て目で大丈夫だ。と言って話し始めた。
「えぇ、平岡先生が謹慎になられたと聞きまして‥。先生とお付き合いさせていただいてるのは私の娘です。」
校長先生はわかっていたかのように頷いた。
「正直、私も娘と先生から聞かされた時は驚きました。しかし、二人とも真剣に交際しているのだとわかりました。二人は結婚を前提に付き合っています。 ただ、二人が出会ったのは学校で教師と生徒なだけだったんです。他の人が恋愛してるのと同じです。 もし、自分がそうゆう立場になってみたらどうですか?自分の子供がそうゆうお付き合いだったら反対しますか?私は、娘が先生といて幸せならそれでいいんです。平岡先生のことも私の息子だと思っています。どうか、認めていただけないでしょうか。幸せを盗らないであげてください。」
お父さんとお母さんは頭を深く下げた。
お父さん‥お母さん‥ありがとう。
「お気持ちはわかりました。水川さんのおっしゃる通りです。恋愛するのに年齢が関係ないのといっしょで教師と生徒はダメだなんてないですね。恋愛は自由です。お互い運命だったのでしょうね。しかし‥学校では、他の生徒の目もあります。あまり接触は控えて下さい。」
お父さん、お母さんは、校長先生に深く頭を下げ、お礼を言い校長室をあとにした。