今は夜の9時……




今日のことを先生に話さなきゃ…






──‥プルルルル


電話越しには機械音が鳴る。

なんだから、今はそれが淋しい…



7コールした時、先生が出た。



『…もしもし。』




「先生?」





『俺も電話しようと思ってた。たぶん、同じことだろ。』




先生は冷静な口調で淡々と話す。





「中野さんが……私たちのこと……感付いてるみたい‥」



私は泣きそうな声で言った。






『あぁ。中野が直接、俺に聞きにきた。』




え……






「なんて言ったの…?」






『中野は、だいぶ俺たちを見ていたらしい。違うと言っても聞き入れてはくれなかった。もしかしたら、上の人に言うつもりかもしれない。……中野は‥前に告白され振った‥腹いせにやるかもしれない…』







そん…な……





『俺は、もしもの時は学校をやめる覚悟はできている。その覚悟で、芽依を選んだ。お前を守から。』






「やだ……」





『お前は心配するな。』






先生は電話をきった…





ヤダよ…