両親には、今日は彼氏がくるとしか言っていない。





お母さんは嬉しそうにご飯の支度。



お父さんはどことなくソワソワしている。








──　ピンポーン　──　




来た！





私が走って迎えに行くと‥


先生はニッコリ微笑んで頭をナデナデしてくれた。






先生…スーツだ…



カッコいい……





「あれ？そのネクタイ…」



私がクリスマスにプレゼントしたネクタイだった。





『勝負ネクタイ♪』


と、私にウィンクしてきた。






見惚れちゃう…






「先生…どうぞ。」




先生を家にあげた。







『おじゃまします。』




お父さんとお母さんのいる、リビングに行き先生は挨拶をした。





『初めまして。お忙しい中、突然お邪魔してすみません。　芽依さんとお付き合いさせていただいています、平岡春樹といいます。実は、芽依さんの学校で保健室の教師をしております。』






お父さんとお母さんは、驚いた顔をしている…




当たり前だよね‥



彼氏が、まさか先生なんて思わないよね‥





『驚かれるのも無理ありません。今日は、芽依さんと結婚を前提としたお付き合いを認めていただきたく伺いました。』






…先生。



私、本当に幸せだよ。