「え?なに?」






「ほらあそこ」








繭が持っていたスプーンで差した方向を見る





その瞬間、あたしは固まった






――――えっ…







食堂の片隅






まるで周りが見えていないかのように






止まった時の中でヘッドホンをして頬杖をついている男の子







―――黒髪のイケメン