「――うん。きっともう夜だよ」 震える身体をぎゅっと抱きしめる どうしよう寒いよぉ…… 膝を抱えて縮こまるあたしの身体にさり気なくかけられたジャケット 「え……?これ…」 「それでちょっとは温かくなるだろ」 ぶっきらぼうな声 ふわりと香る王子様のにおい