額に浮かぶ大量の汗、虚ろな瞳




苦しそうに顔を歪めるまちか






「大丈夫か?」





「――――…」






まちかは何も言わずに俺の腕の中に倒れ込んだ






仕方ないやつだな…





「…―――ったく」






俺は柄にもなくお姫様だっこすると、たくさんの視線を集めながらコートから出た