顔を上げた私は、 残念なことに、肩が落ちた。 大きな大きなメガネに、 長い前髪。 前髪のせいでぜんぜん顔見えないし… きっとこんなんじゃあ、恋なんて始まんない。 むしろ始まんなくて良かった…! こうゆう人、いじめられそ…。 そんなこと思っていると、長い前髪を揺らしながら勢いよく相手がたった。 ぼそ… となんか呟くと、学校とは反対に、走り去ってしまった。