私はふと温もりを感じました





生まれてから一度も味わったことのない温もりでした










重たいまぶたをあげると、一人のおじいさんがいたのです



頭がぼーっとしていて判断がすぐにできなかったのですが、私は自分が助かったのだと思うとボロボロ涙を流して泣き叫んだのです





「なんで助けたのよ‼やっと、やっと苦しみから解放されると思ったのに!パパとママのとこに行けると思ったのに!離してよ!あんたのせいで死ねなかった…あんたのせいでまだ生きて…」







バチンッ









それまで無言だったおじいさんが私の頬を思いっきり叩いたのです。




















「死ぬなど軽々しく言うもんでない‼」