会場内に紛れていた騎士団員を見つけてたずねてみれば、男とテラスに出たという。
慌ててオーウェンがテラスに出ようとした時、「うわあああ!」と男の声が響いてきた。
「どうした、エディ、何があった」
駆けつけてみれば、エディは平然と立っている。足下には男が一人転がっていた。
「怪しい男が声をかけてきたので乗ってみたんだが、全然怪しくなかった。キスされた――」
「何だって!」
「――ので、ちょっと払ったらこうなった。見立て違いだ……失敗した」
エディはしょんぼりしているのだが、ちょっと払ったどころのダメージではなさそうだ。何しろエディは馬鹿力なのだ。
オーウェンはテラスの床に転がっている男に容赦なく踵を落とした。エディが同情したような目を悶絶している男に落とす。
「いいだろう、キスぐらい。減るもんじゃなし。わたしが間違えたのが悪い」
「減る、俺のエディが減った!」
「減らないと言っているだろう、任務中の事故だ。それより、怪しい奴はどうした?」
慌ててオーウェンがテラスに出ようとした時、「うわあああ!」と男の声が響いてきた。
「どうした、エディ、何があった」
駆けつけてみれば、エディは平然と立っている。足下には男が一人転がっていた。
「怪しい男が声をかけてきたので乗ってみたんだが、全然怪しくなかった。キスされた――」
「何だって!」
「――ので、ちょっと払ったらこうなった。見立て違いだ……失敗した」
エディはしょんぼりしているのだが、ちょっと払ったどころのダメージではなさそうだ。何しろエディは馬鹿力なのだ。
オーウェンはテラスの床に転がっている男に容赦なく踵を落とした。エディが同情したような目を悶絶している男に落とす。
「いいだろう、キスぐらい。減るもんじゃなし。わたしが間違えたのが悪い」
「減る、俺のエディが減った!」
「減らないと言っているだろう、任務中の事故だ。それより、怪しい奴はどうした?」