こんなことになったのは
突然のことだった。

いつもどおり、あたしは
翔平と下校してたときだった。



 『お前、俺んこと好きなんだろ?』

 『は?なにゆってんの?
  ばかなの?』

 『俺お前のこと好きだよ』

 『...は、なに冗談...』

 『冗談じゃねーよ』

 『...え、なにゆって────...』



真剣な翔平の目に
あたしは動揺し、身動き出来ないまま
翔平の唇が、あたしの唇に触れた。



 『...お前、俺んこと好きなんだろ?』

 『好きじゃない!!』



あたしはその場を飛び出した。