あたしがいてビックリしたのか目をパチパチしている。


そこまで驚かなくても…


「ご飯作ってあるから温めて食べて」


「肉じゃがだけどね」と言ってあたしはアハハと笑った。


「サンキューな」


藤はいつものように笑ってくれた。


あたしはその顔、好きだよ。



「アズ、プリン食うか?今日、貰ったんだ」


ソファーに座っているあたしに近づいて箱を差し出してくれた。




けどその時、気が付いてしまった。


まただ…


どうしてだろう。

気付きたくなかったよ…


「藤…今まで仕事だったの?」


「あぁ、仕事だった。
なんか“すっげぇー女”と仕事していた」


「…………つき…」


「ん?」


「嘘つきっ!」



藤はやっぱりあたしに嘘をつくんだ。

仕事って言って、
本当は…本当は…