数ヶ月後、1枚の封筒が届いた。

内容は500万円の返済請求書。

父は母の名前で借金していたのだ。


母は再びどん底に突き落とされ、
生気を失ってさえいた。


改めて父を軽蔑した!
こんなにも母を苦しめた父親を!

そう思ったが、やはりどこかで
会いたいと願っていた…



それから私達は
祖母の家に暮らすようになり
母も親戚たちに支えられ、
精神的にも安定し仕事を探し始めた。




と、ここまでが大好きだった
祖母からこっそり聞いた母の過去。


藤井 優(ふじいゆう)2歳。
弟の勝(まさる)1歳だった。