今日は終業式。


1学期がおわる。



(ガラッ)


思いきって教室のドアを開けた。

「優。どーゆーこと?」


むっちゃんが険しい表情で
話しかけてきた。


(やっぱり広まってるかー。)



「昨日あの後、ずっと待ってたのに
帰ってこーへんから心配した!」



「ごめん。むっちゃん。」


「いろいろ噂になってるけど何かあった?
私優の口から聞いたことしか信じへんよ。」


一気にむっちゃんに
後ろめたい気持ちでいっぱいになった。


「ありがとう。
気持ち整理できたら話すから。」



そう言って自分の席に着いた。