その後再び冬馬くんを
訪れた時は小学校6年生になっていた。



冬馬くんはいなくなっていた。


後から祖母に聞くと
遠い所に引っ越したらしい。


もちろん会えるとは
思っていなかった。


期待なんてしてなかった。



でもどこか会えると
信じている自分もいた。



(家に帰ろう。)



その日はなかなか寝付けなかった。