咲邪が顎で示した先には、ベースで遊んでいる千里眼のマキが居た。


「やっぱりぃ、タイアップとかはぁ、大事ですぅぅぅ」

「そんなの解ってるんだ! ベースなんか鳴らして、紛らわしい事はやめるんだ!」


 斬汰はマキの事が好きなのだが、どうもお互いソリが合わない。


「斬汰さぁぁん、愛壱さんみたいな大物になりたかったらぁ、もっとおおらかにしてないとぉぉぉ」

「なんだってんだ!」


 斬汰は真っ赤な顔で何処かに行ってしまった。


「はっはっはぁぁ、斬汰はマキに敵わないもんなぁ」

「魍魎どもには強いのにねっ! はははっ」


 ここで作者は気が付いた。この話には起承転結が無い事を。

しかし、おとそ気分で浮かれている彼は


「ま、いっか。番外編だし」


とあくまでも終わらせるつもりである。

 クロマティックスケール・レトリックスの未来は何だか明るい感じだし、取り敢えずよしとしよう。


   To be next stage!
     and a happy new year!