俺達がいつも遊ぶ場所は大体決まっている。
ケンの家かこの空き地。
それか桜ちゃんの所。
メンバーも大体は決まっている。
日によって来ない奴もいるけど、今日は珍しく全員来てるみたいだ。
まずはケン、俺達のリーダーで俺が一番つるんでる奴。
で、休憩でも空き地で走り回ってんのがヒサとユウ。
ヒサはキレやすくて小せぇ奴。
ユウは能天気でいじられキャラ。
桜ちゃんのとこに行ったサトと真二とサユは・・・
サトは小太り体系だけど温和な奴。
真二は滅多に顔出さないけどゲーム大好きの俺達の中で一番小5らしい奴。
サユは男みてーだけど性別は女、いつの間にか俺達の輪の中にいた少し変わった奴。
最後に紹介すんのはこいつ、
「けーん~僕桜ちゃんの所行くんだけど、なんか買ってこようか?」
「んーじゃ、スルメ!食いてぇ~。」
「あ、俺も「ハルには聞いてないけど。」
・・・ケンに懐いてる三郷。
ご覧のとーり、俺にだけ冷たい奴。
「じゃ、買ってくるね~!!」
俺には向けた事のない笑顔をケンに向けて三郷は走っていった。
言っておくけど、三郷は男だ。
ここまで態度が違うと逆に清々しいけどな。
「俺、なんかあいつにしたかー?」
「さぁ?」
「・・・っこの、能天気馬鹿。」
「・・馬鹿言う奴が馬鹿なんだ、っつの!」
一瞬で回された腕で首を絞められる。
「ぎ、ぎぶ・・!!」
同じ体系。だから、俺とケンの間じゃ先に手を出した方が勝ち、みたいなもんだ。
ケン
サユ
サト
ヒサ
ユウ
三郷
真二
そして、俺。
いつの間にかつるんでいたそんな仲間。
ケンに惹かれてかなんなのか、もっと単純な理由かもしれないけど、気づいたら一緒にいた、そんな俺達。