「このナイフで僕を殺して」そう裕也は少年に頼んだ。

少年は一瞬身じろぎでも涙を目にいっぱい浮かべてナイフを捨てた。

裕也はIT社長で何年か前には年収億というお金を稼いでいたそれがバブルがはじけて会社は

倒産、多額の借金を抱えてしまった。

それで思いついたのが生命保険を自分にかけて他人に殺させてそれで決済するというものだった。

「頼む殺してくれ」「で、できません」

「生きていても地獄殺してくれ」負債が3億返せるあてがない・・・・・・・・・・・

それで思いついたのが生命保険で自賠で払う方法だった。

でも誰も殺してくれる相手がいない・・・・・・・・・・・殺せって殺すバカいないよな

自分も犯罪者になってしまうし。

そうふと思ったけど頭の中はもう死ぬことでいっぱいだった。

「借金払えない」どうしようか・・・生きていても借金とりに追われるし苦しいだけ生き地獄とはこのことだ。

「頼むから兄さん生きてください」「生きていればかならずいいことありますよ」

そういわれふと死ぬことをためらった。

生きているだけでいいんだそうだ生きているだけで・・・・・・・・・・・・・・・・