俺は行事とか大好きだ。
特に、運動が好きな俺は球技大会や体育祭には力を入れている。
俺は、後半頑張るタイプなので最初は軽く逃げながら体力を温存しとく。
それにしても…。
敵クラスなかなか強いな。
最初 調子の良かった うちのクラスも
だんだんみんなバテたのか今では相手クラスが波に乗っている。
そんな時、目に入ったのは “あいつだ”。
相手チームのごついやつから投げられたボールが、奏 目がけて飛んできている。
奏は呆然としている。
心なしか顔が青ざめている。
無理もない。
あのごついやつが投げたボールに当たったやつは痛かったのか泣いていた。
その瞬間、俺は無意識に体が動いた。
奏の前に行ってボールをとった。
あいつが泣いている姿を見たくなかった。
痛い思いをさせたくなかった。