そいつに、目を奪われながらも自分の席を探した。 一番後ろか…。 悪くない。 席に座ると、また女子が集まってくる。 先生が入ってきて、俺のまわりの視界が開く。 俺のまわりにいた女子が一斉に自分の席についたからだ。 隣をちらっと見ると………… あいつだ。 嘘だろ……………… まさか隣だとは思ってなかった。 大きくて丸い目。 目を伏せてても分かるくらい長いまつ毛。 白い肌にほんのり赤い頬。 あの頃と変わってない。