「てかさぁ、絢ってそんな馬鹿だったっけ?」


「馬鹿じゃなーい!馬鹿なのは数学だけ!」


颯に頭悪いって思われたくないなぁ…。


「なんてなっ!絢っていつもテストの時、20位以内には入ってるもんなっ」



そうよー!


あたし頭いーんだから!


「この前のテストは絢が19位で俺が20位。いつも負けんだよなぁ。俺。」



「まぁまぁ!あたしがもっと上位狙えるように数学の指導お願いしますよっ♪颯先生っ♪」


あたしはニコッと笑った。


すると颯はあたしの肩に手を置いて、


「ついてきたまえ!俺の教え子!」


と言った。


肩が…


熱い…。


颯が触れた左肩が異常に熱い…。


このまま麻友がこないまま


時が止まればいいのに…と思った。