なんか今普通に麻友と話せてる。


薄い壁がなくなったってカンジ♪


_______

「絢帰るぞー」


放課後、あたしは颯と帰る。


「じゃあ麻友ーあとでー」


「ばいばーい♡2人ともっ♪」


麻友に別れを告げ2人で帰る。


2人とも黙ってるからちょっと空気が重い…。


「昼は…ごめんっ」


あたしはこの空気をどうにかしたくて颯に話しかけた。


颯の反応が…怖い。


「ん…」


…………


えぇ!


それだけっ?


「え…あっ…それだけ?」


なにもなさすぎて聞き返してしまったあたし。


「まぁ…用事あったんだろ?ならいーんじゃね?」


「そっか…」


なんかなにも思ってないみたいでよかった。


颯のこと無視して行っちゃったから心配だったし。


「…でも」


「でも…?」


"でも"なによ?


なんかその後になにかがあるみたいで怖い…。


「無視して行っちゃったから…どうしたのかなって心配した…」


やっぱりなんか思ってたんだ…。


「ごめんね?無視して…。でもなんもないから心配しないで?」


そう言ってニコッと笑った。


「おう。」


すると、颯も笑いかけてくれた。