「「「……………………。」」」












約1分間の沈黙の後、











「誰ですか?でわ。」











と言って扉を閉めようとしたけど、
その手は掴まれ2人は有無を言わさず
家の中へズカズカ入って行った。











れ、れ、礼儀知らずだ…っ!!










「ちょっと何勝手に入ってんのよ!」











リビングに入ってった2人を追って
怒鳴った。










「あ?お前が閉めようとしたからだろ?」










いや!確かにしましたけどがっっ!











「せっかく常識に習ってわざわざ
インターホン鳴らしてやったのに…。」











鳴らしてやったのに、じゃねぇよ!





そう!それが常識なんだよっっ!











……、ダメだ…。







こいつらには何を言っても無駄だった…。










「…てか、帰ってよ。」










そもそもあんたらの帰る場所は
ここじゃぁないじでしょーが。











ユアハウスに帰んなさいよ。










「無理。」










「ん?え?は?無理?」










なにが?なにが無理なの?










「俺たちの家、今ガス止まってる。」










「どーして?」










どんだけ言葉足らずなんだよ、
意味わからん。










「おばさんの仕事に俺たちの親も
ついてくって言ったらしくて
それ聞いたおばさんが


じゃぁいっそのコト夏休みの間、
子ども達は同居しちゃえばいい。


って言って、だから使わないあっちの家は
金無駄にしねぇようにガス止めてあんの。」












言葉足らずなユウの代わりにキョウが
説明してようやくわかった。